2016年02月09日  院長ブログ

おりものについて

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女性の患者さんに「身体の調子によっておりものの量や粘り気が少し違うけど東洋医学ではどう考えますか?」って聞かれたので患者さんにお話ししたついでに書きます

 

おりものは女性特有のものであり、男性は聞きなれない言葉

 

女性の身体の状態を判断するために、月経の状態と併せて確認する重要な問診項目の一つ

 

健康な女性の陰中には白〜透明の少し粘り気のある液体が常に排出されており、粘膜を潤し保護している

 

これをおりもの(帯下)という

 

通常は膣粘膜を潤す程度か、少しだけ外陰に流れ出る程度

 

また排卵時には頸管粘液が増えるため帯下の量は増える

 

王孟英が「帯下は女子に生じてすなわちあり、津津として常に潤す。本は病にあらざるなり」というように基本的に帯下は病気ではない

 

東洋医学では帯下は胞宮下焦における津液なので、主に脾腎の働きと任脈・帯脈という経絡の脈気により分泌調整されている

 

よって臓腑の状態が帯下にも影響する

 

帯下の色や性状からは、ある程度、寒熱などが推測できる

 

例えば

 

①さらさら・・・寒証の可能性

②ねばねば・・・湿熱

③ぱさぱさ・・・湿<熱

④茶色、黄色、粘り気・・・熱傾向

⑤サラサラで多量、無臭・・・寒傾向

⑥白濁・・・湿邪

 

簡単に挙げてもこれだけのことがわかる

 

女性は自分の体調を管理する上でも、帯下の色、臭い、性状の清濁などを日頃からチェックしておく必要がある

 

 

 

 

  

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