2015年11月04日  院長ブログ

東洋医学で考える月経

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男性との違いで女性には主に月経、妊娠、出産、哺乳といった生理的特徴がある

 

 

月経について李時珍さんは『本草綱目』という本で

「女性は陰の類であり、血を主としている。その血は上では太陰(=月)に応じ、下では海潮に応じ、月に満ち欠け潮に満干があるように、月事も一月に一回あり、これに一致する。ゆえに月信・月水・月経という」と言っている

 

月経とは天癸・臓腑・気血・経絡が協調して子宮に作用することにより生じる生理現象である

天癸に関してはまた後日書きます

 

腎気が盛んになると天癸が生じ、任脈が開通して衝脈が充実することが月経の来潮(古典では14歳と記載があるが、現代では10〜13歳が平均)に直接かつ積極的に作用する

 

月経の主成分は血である

 

薛立斎さんは『女科撮要』という本で、「経水は陰血であり、衝任二脈が主る。上っては乳汁となり、下っては月水となる」として

 

月経の発生と調節作用は、血の盛衰状態の影響を直接受けることを説明している

 

だから月経の問題を抱える患者さんを東洋医学のものさしで診るときには、単純に血が足りない(血虚)とか血が滞っている(瘀血)など結果ばかりを見るのではなく、天癸・臓腑・経絡・子宮と月経との関係を鍼灸師は理解しておく必要がある

 

次回は天癸と月経の関係について

 

 

 

 

 

  

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