2015年11月18日 院長ブログ
睡眠について2
人体の睡眠と覚醒の交替は陰陽が出入りする過程
昼間は陽気が体表に出て、陽気が盛んになって陰気が衰え、夜間は陽気が裏に入って陰気が盛んになって陽気が衰える
陽は動を主り、陰は静を主る為、昼間は覚醒して労働し、夜間は眠って休息する
これは「霊枢・口問篇」に
「陽気尽き、陰気盛んなればすなわち目瞑(つむ)り、陰気尽き、陽気盛んなればすなわち寤む(覚醒する)と述べた通りである
衞気:陽に属して体表(脈外)をめぐる
営気:陰に属して裏(脈中)をめぐる
この中でも衞気の運行は寤寐に深く関係しており、
※寤(ご)・・・目がさめること
※寐(び)・・・眠ること
衛気は一昼夜(1日)で身体を五十周する。昼間は陽の部分を二十五周めぐり、夜は陰の部分を二十五周し五臓を巡回していると言われており
衛気が表に出ると目が覚め、裏に入ると眠るという仕組み
夜になると人体の陰気が次第に盛んとなり、陽気は次第に衰え、衛気と心神が陰分に入ろうとして衰えた陽と、盛んな陰が互いに相争う
この結果、欠(あくび)がよく出て眠る前の兆しが現れる
朝、覚醒するときもあくびがでるのは眠るときと陰陽の力関係が逆なのである
あくびというのは陰と陽の綱引きしている姿みたいなもの
眠るときは陰が勝ち、目覚めるときは陽が勝つ
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