痛い所に鍼を刺さないのですか?
腰が痛いから腰に刺すような短絡的な治療は基本的には行なっていません。 なぜ、痛みが起こったのか分析し、全体のアンバランス(気のゆがみ)、臓腑失調などの病の本質を調えていきます。痛い所に刺すだけでは病の発症の本質を無視しているため再発しやすく、また自分で対処できる身体を作れないため結果的に治療に通う期間が長引いてしまう可能性が高いと考えます。
保険は効きますか?
申し訳ないですが、効きません。交通事故など、医者からの同意書がもらえた場合は保険を使うことができます。
子供に鍼灸治療をしてもいいですか?
子どもの治療もしています。基本的には刺さない鍼(古代鍼、打鍼)で治療させて頂きますので全く痛みは感じません。乳幼児の疳虫や夜泣き、チック症などのほか、アトピー性皮膚炎や喘息、鼻炎などのアレルギー疾患、先天性の病を患っている子どもなども鍼治療で効果が出やすい疾患です。
どのくらいのペースで治療すればいいですか?
疾患や状態にもよりますが、最初の数ヶ月は週2回程のペースで診させて頂くのがベストであると考えております。その後に症状が落ち着いてきましたら、週1回、10日に1回、2週間に1回、と間隔を空けていきます。但し、遠距離からの通院などの場合、条件に合せた通院間隔を提示させて頂きます。月1回、健康管理のために来られる患者さんも多数おられます。
鍼は痛くないですか?
テレビ等でよく見られる様な、中国鍼のような太くて長い鍼は使用しません。敏感な日本人の体質にあった日本の鍼を使用していますので、痛みはほとんど感じません。また、少数鍼治療ですので、身体中に刺すような治療は行っていません。施術しながらベッドの上で眠られてしまう患者さんも多いです。
ただ感覚というのは人それぞれであるため、知覚が過敏な人などの中には若干の痛みを訴える方もいらっしゃいます。そういう方には古代鍼、打鍼といった、皮膚に刺さない鍼を用いて対応することもあります。
鍼を刺して感染する可能性はないですか?
完全ディスポーザル(使い捨て)の鍼を使用していますので、感染する心配は有りません。 ご安心ください。
お灸は熱くありませんか?痕は残りませんか?
当院では灸は大きく分けて直接皮膚にすえる灸(透熱灸)と、間接的な熱による灸(棒灸)を使用しています。
直接灸の大きさは米粒の半分位~糸状のごく細い形状で行いますので耐えられないような熱さではなく瞬間的に少し感じる程度です。
棒灸はツボに対してかざして熱を与えるため熱刺激が間接的で、ポカポカとした心地良い刺激となり、不快な熱さはほぼ感じません。
治療時、服を脱がないといけませんか?
服は着たままで治療を行いますが、靴下、ストッキングなどは取っていただきます。上下に分かれるもの(シャツとズボン、スカートなど)を着用して頂いたほうがいいです。
美容やダイエットの為の鍼はしていますか?
美容のために顔に鍼をしたり、ダイエットのためだけに鍼をすることはありません。
しかし、治療を重ねる中、肌のキメが細かくなったり、健康的に痩せることはよくあることです。根本的な治療をすることで、本来あるべき姿に戻す。いわば、より自然の姿に近づける事こそが、美しく年を重ねる一番の秘訣であると、私たちは提案致します。
西洋医学との併用(薬など)でもいいですか?
急にやめることができないお薬や抗癌剤などを併用し、上手くバランスを取りながら治療させて頂いているケースも多くあります。
場合によっては鍼灸のみによる施術をお勧めすることもありますが、なるべく患者さんの要望をお聞きし、互いに話し合い、最善の方法を取るように心がけています。
鍼をたくさん打った方が効くのではないでしょうか?
そんなことはございません。
分析によって選び抜かれたツボは病の根幹である気の歪みを大きく動かすことができるため、少数でも大きな効果を出すことが可能です。
逆に意図の不明瞭な鍼をたくさん打つことで刺激量過多になったり、逆に病を身体の深い部分に追いやってしまう可能性もあります。
鍼は癖にならないのでしょうか?
当院の治療法は、筋肉の固い部位に鍼をうつなどの治療はせず、あくまでも元々持っている治癒力を正しい方向に向け、治療を続ける事で病気に打ち勝つ身体を作る事を治療目的としておりますので癖になるような治療(その場限りの局所治療)はいたしません。
妊娠中に鍼灸治療をしても大丈夫ですか?
お母さんの状態、お腹の中の子どもの状態、両方をわきまえて治療させて頂きます。
つわりや逆子は、基本的にはお母さんの状態を整えることで自然と治ることが多いです。また、妊娠中に風邪を引いた場合など、基本的にお薬は飲めませんが、鍼灸治療では積極的に治療ができます。また、産後の乳腺炎なども得意とします。