2015年11月17日 院長ブログ
睡眠について
人間の睡眠と覚醒の交替の循環は、人間の生命活動における最も顕著なリズムの一つである
睡眠と覚醒は、陰陽・動静という異なった二つの機能状態にある
しかもこの二つは対立または統一関係にもあり、互いに入れ替わることで、人間は労働と休息、疲労と安逸、緊張と弛緩などの正常な生命活動を維持することができる
人体の睡眠と覚醒の交替の法則は、長期に渡る進化の過程で、自然界の陰陽消長のリズムに適応するために獲得した結果である
『素問・金匱真言論』に、
「平旦より日中(明け方〜正午)に至るは天の陽、陽中の陽なり
日中より黄昏(正午〜日暮)に至るは天の陽、陽中の陰なり
合夜より鶏鳴(日暮〜夜半)に至るは天の陰、陰中の陰なり
鶏鳴より平旦に至るは天の陰、陰中の陽なり
故に人も亦これに応ず」 と述べている
簡単に言えばこのような1日の陰陽の変化に人間の身体も相応して陰陽の変化があるということ
<自然界> <人体>
昼:陽が長くて陰が相対的に消える 昼:陽気が盛んである
夜:陰が長くて陽が相対的に消える 夜:陰気が盛んである
昼間は充分な太陽の光と温暖な気温を利用し色々な活動をし、夜間は陰冷な気温と霧露の邪が人体に害するのを避け、夜の暗闇と沈静な環境を利用して睡眠を満たす条件としている
日々患者さんを診る中で、様々な病気に付随して不眠や浅眠、多夢など多くの睡眠障害が起きていることが多い為、ブログを通じて東洋医学的に考えていこうと思う
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