2015年11月23日  院長ブログ

睡眠について6(夢2)

散歩中、iPhoneにて撮影

散歩中、iPhoneにて撮影

 

中医学では、睡眠と覚醒を陰陽で分けると、睡眠は陰に属し、静を主るが、睡眠の過程でも陰陽に分ける事ができる

 

陰中に陽があり、静の中に動があるように、陰陽消長の変化に従い、睡眠には深浅の違いがある

 

現代の研究で考えると、速波睡眠(快波睡眠・レム睡眠)と徐波睡眠(慢波睡眠・ノンレム睡眠)の考えに似ている

 

レム睡眠は比較的浅い眠りで、少しの外界の刺激に対して反応し目をさます。夢を見るのはレム睡眠の特徴とされる、またノンレム睡眠に比べ、顔や首の筋肉が、余計に弛緩するという特徴もあるようだ

 

ノンレム睡眠は比較的深い眠りで、少々の外界刺激では目をさますことはないし、夢を見ることは少ない

 

人間はこの二つの質の異なる睡眠を寝ている間交互に体験している

 

ある実験によると、レム睡眠を連続して数日はく奪し、睡夢を中断すると睡眠時間を長く取っても

5〜7日後には情緒不安、緊張、怒りっぽい、集中力低下、多弁となり、甚しければ幻覚や異常行動が現れるという結果もある

 

これは睡眠のリズム、また夢が人体の心理面の健康に対し、どれだけ重要な意義をもつかを示唆している

 

人間にとって深い眠りを取ればいいということではなく、夢を見ることも必要なことということ

 

治療する時も、陰を補う中にも常に陽を意識しんといかんということですかね

 

  

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