2015年10月09日 院長ブログ
養生の大事
1712年、当時83歳であった儒学者である貝原益軒により執筆された養生についての指南書
その中にこんな文章がありました(わかりやすく私なりにまとめると)
「心と身体の養生の道を守れば鍼・灸・薬を使わなくても病気にはならない!これが一番!
病気になるのは、みな養生の術を心得てないからだよ。いざ病気になってから鍼・灸・薬で治療するのは最良の方法ではないですよ。
たとえば国を治めるのに徳をもってすれば人々は自ずから心服して乱は起きない!
しかし、養生を軽視し、鍼や灸に頼ってばかりというのは、国を治めるのに徳を用いず力を持って政治するようなもので、人々が恨みをもち、いつか乱が起きまっせ」
訳に若干無理やり感がでましたが・・・(笑)
私の立場からこの文章を捉えると
「普段めちゃくちゃな生活してるけど、その生活は全く直す気はないから鍼灸受けて治せばいいや」
「病気になるのは嫌だけど、今は健康だから好きなように生きていればいいや」
って考えはいけませんよ〜って言っているように思えます
鍼灸でできるのは鍼灸で気の歪みを整え、もともと持っている治癒力を最大限引き出すことです
あくまでも最終的に病を治すのは患者さん自身です
最初から一ヶ月に一回しか来院できませんと言われると、正直こちらも辛いのですが、そんな方でもその方にあった養生をしっかりお伝えして守っていただければ改善する病も多いです
一週間に2回治療を受ければ全てOKというわけではありません
一ヶ月に一回しか来院できないが、聞くと養生はどれだけ言っても一つも守っていないとなると治療する側からしてもお手上げです
それでも関係なく治してあげられる腕がある方もいるのでしょうが・・・
最終的に目指すのは自分で自分の身体を守れるようになること
全ては患者さんの為に。
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