2015年11月10日 院長ブログ
東洋医学で考える月経4
女性の生理・病理特徴と最も密接な関係があるのは奇経八脉の中の衝脈・任脈・督脉・帯脈である
<衝脈について>
足少陰腎経と腹部各所で交会し先天の元気を受け、水穀の海である胃経とも気衝穴で交会し水穀の精微の物質的援助を得る
このように、先天の元気と後天の精気が衝脈に集まることで、女性の生理機能に重要な作用を行っている
『景岳全書』では
「月経の根本は陰血であるが、これはすべての臓に存在する。臓腑の血はすべて衝脈に帰(おく)られる事から、衝脈は五臓六腑の血海とされている。だから『内経』では、太衝脈が盛んであれば月経が周期的に生じると述べている。このことから衝脈は月経の根本であることが理解できる」と解説している
<任脈について>
任脈は経絡を通じて全身の陰脈と膻中穴で会合して全身の陰経を主り、またすべての精・血・津・液を司っていることから「陰脈の海」と呼ばれる
任脈は女性の妊養(妊娠・養胎)の根本であり、また胞中を起源とすることから
王冰は「任は胞胎を主る」としている
任脈の気が通じることにより、月経の来潮が促進され、正常な妊娠・成長が行われる
長くなったので続きは次回
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