2015年11月06日  院長ブログ

東洋医学で考える月経2

a0960_005842_m

 

 

前回(東洋医学で考える月経参照)の続き

 

天癸とは、男女問わず人体の成長・発育・生殖に影響する陰精の一種である

 

天癸は先天の腎気を源とし、後天の水穀の精気(簡単に言えば食べ物などから得られるエネルギーみたいなもの)により滋養・支援され次第に成熟し、腎気が虚衰するにつれて枯渇する

 

つまり天癸とは父母からもらった先天の気であるが、腎気が旺盛である限り一定年齢まで蓄えられ、それが極まることによって発生・作用する

 

女性にとって天癸とは、任脈が司る精・血・津・液を充実して満たす働きがある

 

衝脈も腎精が充実することによって臓腑から一定量の血を集めて子宮を満たし、溢れ出ることにより定期的に月経を起こし、同時に妊娠能力を備えることができる

 

古典では七七(49歳)になると腎気は衰え任脈は弱り、衝脈も衰え、天癸が竭き、月経が起こらなくなり、体が衰えて妊娠できなくなる

 

月経に問題がある方は直接的または間接的に腎気・腎精が悪影響を受けている可能性が高いし、そこを鍼灸で盛り立てると自然と狂ったリズムが整う

 

ただし、腎気・腎精に悪影響を及ぼす原因を取る事が大前提。何でも根源をつかまないと話にならない

 

次回は月経に関連が強い臓腑について

 

  

コメントをどうぞ

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

  一覧に戻る  

PAGE TOP

鍼灸専門 祥楓院 shofu

Copyright(C) 2015 Shofuin, Inc. All Rights Reserved.