2015年11月25日 院長ブログ
臆病者になれ?
プロフェッショナルという番組を良く見ている
沢山の医師、職人、経営者など様々な分野の第一線で活躍中の一流の「プロ」の仕事を掘り下げる番組
その中でよく聞く言葉が気になった
「臆病であれ」「恐れを知れ」
自分の腕に自信をもち勢いで突き進むのは簡単だと
ただそこで一度立ち止まり、どんな小さな作業でも慎重に、失敗することに臆病になり万全を尽くす
常に不安を抱えることで、感覚が研ぎ澄まされ、良い仕事が出来る
3000件以上の難しい手術をこなしてきた肝臓外科医も、
不安があるからこそどこまでも細心に慎重に手術を進めることができる
“不安こそが力” という
プロフェッショナルの大きな成功の影には大きな失敗も経験している人が多い
失敗していない人間ほど怖いものはないように感じる
鍼灸師になり、様々な治療家を見てきた
素晴らしい治療家だと思う人の共通点は「臆病者」のような気がしている
誰でも最初から素晴らしい治療家ではない
多くの失敗を乗り越え、同じ失敗をしたくないから失敗を反省し次に生かす
常に自分の治療に疑問を持ち、試行錯誤して昨日の自分を超えていき患者さんを救っていく
腕不足で治せなくても1年後、同じような病態の患者さんを治せるように日々学んでいく
「慢心」という状態が成長を止める
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