2015年10月05日 院長ブログ
諸仏不動智
「諸仏不動智」という言葉
不動とは動かないこと、智は智恵の智
動かないと言っても、石や木のように全く動かないよいうことではない
心は四方八方、右左と自由に動きながら一つの物、一つの事には決してとらわれない事を不動智という
千手観音も弓を持っている一つの手に心をとらわれてしまえば、残りの999本の手は何の役にも立たない
一つの失敗にいつまでもクヨクヨしたり、起きてもいない事に不安に思ったりしていると、その他の事もうまくいかなくなってくる
そんな経験をした人も多いのでは?
治療も同じ事
右肩が凝るから右肩の筋肉の硬結しか注目しない、左半身が麻痺しているから左ばかり動かそうとする
これは治療者が患者の身体の悪い場所に心をとらわれ、固まっている状態
また刺す時も、この角度でこの深さで刺してなどと頭で考えながら刺すと心がとらわれ、結果すごく痛い鍼になる(笑)
症状にとらわれず、無心で身体の声を聞くように体表観察すれば自然と病の根幹を把握する事ができる
身体は悪い所があると、全身でバランスを取ろうとする
バランスを取りきれなくなると、弱い部分に痛みなどの不調が出てしまう
だから一箇所痛いと言う事はすでに全身のバランスも崩れている
悪いところだけ治療家が診ていたのでは全体のバランスを整えられるはずがない
逆に余計身体の歪みを助長させてしまう可能性が高い
鍼は副作用がないと言う人もいるが、そんな局所しか診ない鍼灸師は副作用のほうが多いのかも
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