2015年09月11日 院長ブログ
桃李言はざれど、下自ずから蹊を成す
これは中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編集された『史記』という中国の歴史書の中の一文
『史記』は日本でも古くから読まれており元号の出展としても12回採用されている
ちなみに「平成」も「内平らかに、外成る」という『史記』の文章を引用している
タイトルの文章を訳すと、
「桃やすももは何も言わないが、美しい花を咲かせ、美味しい果実を実らせるため、自然と人が集まり、その下には自然と小道ができる」
つまり
立派な仕事をしていれば自ずと人が集まってくるということ
奈良での修行時代、開業場所を探している時に殆どの先生のアドバイスは駅の近くがいいとか、人が多い場所がいいという意見が多かったので、そのような場所を探していた
そんな中、飲み会の席で、ある先生が突然私に言った言葉である
続けて
「場所が良くても治せないと人は来ないし、いい治療さえできればどんな田舎でも患者さんは遠くからでもくるよ。だから開業場所なんて本当はどこでもいいと思う。自分次第だよ」と笑顔で言った。
その先生は都会とは呼べない場所で開業されたにも関わらず、患者さんに慕われ本当に楽しそうに仕事をしている
その先生と話すのが修行時代の一つの楽しみであった
少し酔いながらも自分の中で常識が変わったのがハッキリとわかった
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